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勝利の決め手「B面攻撃」とは 藤井聡太名人に尋ねると 名人戦


 東京都大田区の羽田空港第1ターミナルで8、9日に行われた第82期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の第3局を制し、3連勝で初防衛に王手をかけた藤井聡太名人(21)は戦いから一夜明けた10日、宿泊先のホテルで取材に応じた。勝利の決め手になった「B面攻撃」は昭和時代に語源があるが、平成生まれの藤井名人は果たして知っているだろうか――。

 「B面」とはレコードの表のA面に対し、裏面のB面。シングルの場合、A面には売り出したい新曲、B面にはカップリング曲が収録された。将棋の場合は、それまで攻めていた場所とは正反対から攻めることを「B面攻撃」といい、守りが手薄になっている「からめ手」からの厳しい攻めになることが多い。

 第3局でも、藤井名人は攻めていた盤面右側の守りが堅いと見るや、左側の攻めに切り替えて勝負に決着を付けた。終局後のコメントで藤井名人は「B面攻撃の狙いで進めた」、敗れた豊島将之九段(34)は「B面で来られてきつい」と振り返っていた。

 「B面攻撃の語源を知っているか」。そう尋ねられて藤井名人は一瞬、苦笑しつつたじろいだ様子を見せたが「確か、レコードのA面、B面から来ているという認識」と正解手を指した。しかし、実際にレコードを見たり聴いたりしたことは「さすがにない」という。

 混戦となった第1、2局と打って変わっての快勝で名人初防衛に王手をかけた。「防衛に向けて一歩近付けた感触はあるが、七番勝負は4勝して初めて1勝と言える。次の対局もこれまでと変わらない気持ちで臨みたい」と18、19の両日に大分県別府市で指される第4局に向けて油断なく構えた。

 タイトル戦で初めての空港対局となった本局。藤井名人の席から見えるのは小さな窓で、大きな窓は藤井名人の背後にあったが、「席を立つタイミングで大きな窓から眺めて楽しんでいた。滑走路で飛行機が離着陸する様子がよく見えた」。好きな鉄道の話では「○○系」と車両形式を口にする藤井名人は「飛行機は詳しくはなく、見ただけでは機種も判別できないので、判別できるぐらいになるように勉強したい」と飛行機にも興味をひかれた様子だった。【丸山進、新土居仁昌】

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